観光立国推進の大方針のなか、新しい観点で観光資産・文化資産をまとめていく動きは近年とても活発です。将来的には、本のかたちで出版されるものもあることでしょう。しかし、情報としてはネットで収集するしかありません。こと資格試験準備については、一般受験参考書に取り込まれにくい領域なので、自分で独自に注目することが大切です。

 

特に下記に挙げる「旬な」観点である

  • 広域観光周遊ルート(11ルート、31モデルコース)
  • 観光庁「テーマ別観光による地方誘客事業」(13件)
  • 文化庁「日本遺産」(37登録)


については、これに沿って地理・歴史の頭の整理をしておくことが有効ではないかと思われます。

 

旬な観点の1つは、「広域観光周遊ルート」です。20175月現在、11の周遊ルート、合計31のモデルコースが登録されています。

 

実際、2016年の試験問題では、「ひがし北・海・道」「昇龍道」「四国遍路」「温泉アイランド九州」4つの「広域観光周遊ルート」が真正面から題材となっていました。今年2017年に追加された4周遊ルートを含めマークしておくことが賢明です。

 

(今回追加でコース具体化)

1.       日本のてっぺん。きた北海道ルート。 3コース

2.       広域関東周遊ルート「東京圏大回廊」 3コース

3.       縁の道~山陰~ 2コース

4.       Be.Okinawa 琉球列島周遊ルート 3コース


(昨年から)

5.       アジアの宝  悠久の自然美への道  ひがし北・海・道 2コース

6.       日本の奥の院・東北探訪ルート 3コース

7.       せとうち・海の道 3コース

8.       スピリチュアルな島~四国遍路~ 3コース

9.       昇龍道 4コース

10.    美の伝説 2コース

11.    温泉アイランド九州  広域観光周遊ルート 3コース

 

旬な観点の2つめは、観光庁の「テーマ別観光による地方誘客事業」です。観光庁HPに「テーマ別観光による地方誘客事業」を新たに7件選定し、継続事案6件と合わせ合計13件との発表があります。

 

観光推進のための施策としては、名所旧蹟以外の観光に光をあてる適切な取り組みと考えられます。項目を具体的に挙げると次の通りです。個々の説明については、観光庁HPをご覧ください。

 

新規選定テーマ

  • アニメツーリズム
  • 古民家等の歴史的資源
  • サイクルツーリズム
  • 全国ご当地マラソン
  • 日本巡礼文化発祥の道
  • 忍者ツーリズム
  • 百年料亭

 

継続選定テーマ

  • エコツーリズム
  • 街道観光
  • 酒蔵ツーリズム
  • 社寺観光 巡礼の旅
  • 明治日本の産業革命遺産
  • ロケツーリズム

 

旬な観点の3つめは、文化庁「日本遺産」の登録です。数がとても多いため、ここでは個々を挙げません。検索で一覧や各自治体作成の詳細な説明がすぐに見つけられます。

 

最後に、昨年12月にユネスコ無形文化遺産にリストされた「山・鉾・屋台行事」があります。これは、従前のユネスコ無形文化遺産にある行事が拡張された側面があり、数が多いです。これについては、下記リンクをはっておきます。

 

文化庁HP リンク

別紙2 国指定重要無形民俗文化財である「山・鉾・屋台行事」

 


まとめ


広域観光周遊ルート、観光庁「テーマ別観光による地方誘客事業」、文化庁「日本遺産」にそって、地理・歴史を関連づけながら知識整理をすることが有効と思います。

 

特に地理については、自然地理項目

山、山脈、◯◯富士、火山、火山帯
川、湖、渓谷
盆地、平野
河口の市町村
湾、灘海、海峡
温泉(火山、火山帯ないし川に近い)

 

有形・無形観光資産項目

神社(特に神宮、大社)、寺院
祭り

郷土料理
特産物、伝統的工芸品、

鉱山(跡)(日本史でも出てくる)
国立公園、国定公園
名勝史跡、有名庭園
城郭(特に12天守閣)
美術館、◯◯記念館
重要伝統建物群

 

これらの項目との掛け合わせで頭の中にマトリクスで関連させると実際に役立つし、通訳案内士又は旅行業務取扱管理者(日本地理)試験対策にも有効です。